オタクは世界を救えない

俺がイチからCharlotteの話をするから誰か聞いてほしい~第六話~

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はいやっていきます。どうでもいいけどこのサブタイトル画面のサムネ、普通に文字見にくくて自分でも何話のやつかわからないんだよね。

妹が死ぬ回

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 妹を殺すためだけに存在する回。たしか当時もフラグビンビンに立ってたから、妹は死ぬんじゃないかとかどっちにしろここからシリアス展開が始まるだろうみたいには言われてたと思う。

 なんていうかこういう、『前半はコメディだと思わせておいて実は……』系って難しいよね。だってだいたい前置きでバレるからね。無名の小説とかだったらともかく、アニメだともう宣伝段階でバレる。特にCharlotteはホームページの演出があからさま過ぎて放送前からなんかあるって言われてたし。
 で、そうなってくるともう急展開がきても驚かないし、そもそも見る側も急展開を期待して見るわけよ。そこで妹から死臭がしたとき、俺たちは「どうやって妹は死ぬのかな~」とか期待するの。ただ単に誰かが死んだり急にシリアスが始まっても予想通りなだけなのでこの「どうやって」が重要になってくるというね。クリエイターの腕の見せ所ってやつです。

高城は死なない

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 ネタキャラが雑に扱われるの好き。

 一応説明すると、主人公が高城に対して能力を使おうとした際、それによって略奪が発生してしまうのを避けるために高城を突き落とす友利のシーンですね。やっぱり友利は主人公の能力に気付いてるんだな~というのを描写してる部分なんだけど、結局それが活かされることは皆無。略奪っての事態は回想でわかるし、能力に秘密がありそうって匂わせる以外になんの意味もない描写なんだよな。こんなに意味ありげぶってるのに……

あれください!

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 コンビニのレジの後ろに置いてあるお菓子を買うやつ。あれ一応飾りじゃないしたまに買っていく人いるしそれ用の紙袋もちゃんとあるというどうでもいい知識を得られるアニメです。

妹を殺すためだけに生まれてきた三人

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 生まれながらの殺し屋たち。

 こいつらってこの回と妹復活回以外に出てきてたっけ? これマジで話がぶつ切りなのを象徴するキャラクター群なんだけど、基本使い捨てなんだよね。妹を殺す回なので、妹を殺す人間を用意しました。妹を殺す以外の役割はないので他に出番はありません。

ギャグが古い

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昭和か?

息があってるアピール

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 この二人って本当は仲いいよねーみたいなアピールはちょくちょく入ってくる。当人たちにその気がないので全然ラブコメっぽくならないのが最近のいちゃらぶ速攻メタとは違うとこ。まあこれよく考えたら五年以上も前のアニメか……

(友利さんは)ああ見えてとても計算高い方ですよ

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 本当か? 友利のファインプレーって闇落ち主人公を救ったことぐらいだし、この回では妹が能力者なのに気付いておきながら普通に死なれてるし、なにを思って友利上げの台詞を言わせたのか謎。いやマジ友利って後半入ったら特に能力関係の仕事はないからな……

戦犯

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 メンヘラになら人殺させてもええやろの精神。

 しかも理由が色恋沙汰っていうね。使い捨てだからってなんか理由が雑というか。むしろ使い捨てだからこそ雑な死因しか用意できなかったというか。

覚醒

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 不完全過ぎる崩壊の能力で自分の足場ごと破壊して死ぬやつ。つーか妹に主人公が能力使って略奪してたら阻止できたんじゃないの? まあ主人公が崩壊して死ぬだけだからあんま変わんないんですけどね。

 乙坂兄妹の能力は一応三人ともイカレチンポなので崩壊も強い枠でいいと思うんだけど、如何せん不完全過ぎて弱いよねーという話。

 ちなみにこの頃はまだ能力の「不完全さ」は思春期特有の未熟さみたいな比喩で、そのうち不完全さが解除されて完全な能力を主人公たちが使えるようになったりするんじゃないかと思ってたけどそんなことはなかった。なので崩壊はゴミ能力乙と。
 その流れで説明すると、能力の「不完全さ」自体にはなんの意味もないと麻枝によって明言されていて、能力によってはデメリットなしのものも普通にあり、それは単に能力が強いからというだけとなんかのインタビューに書かれている。
 なので序盤から主人公が「なんて不完全な能力だ!」とか言ってるのはただのギャグ要素でしかなく、数ある能力モノの中でCharlotteがオリジナリティとしてアピールしてきた「能力は不完全なものばかり」という設定は、完全にストーリーとは関係のない設定だという話。

 これね、ちゃんとみんな知っておいた方がいいよ。いや全部不完全ならそれはそれでいいんだけどね、最終回でデメリットなしの能力バリバリ出てくるからね。つまり生徒会メンバーとかの能力はほとんどただのハズレです。

死亡

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 というわけで妹死亡(死亡確定は次回だけど)。なんかだっせえ死に方したなあっていう印象が強くて別に悲しみとかは当時もなかった気がする。雑な殺し方とかもそうだけど、死ぬことに合理性を感じられなくてストーリー上の都合で死んでるんだろうなあってなるから超萎える。人の死で感動を誘うの嫌う人間がそこそこいるけどそうじゃないんだよ。殺すんだったらもっと上手く殺せってだけの話なんだよ。

 ともあれ麻枝の本領は人が死んでからみたいなところがあるし、ここから本番のシリアス展開が始まって物語の真相にも近づいてきて……ってのがあるんだけど、そもそもここまでの段階で生徒会のお遊びパートしかやってないから伏線がほとんどない! お前は本当に妹の死を無駄にせずストーリーを運べるのか???