オタクは世界を救えない

初めてのファイアーエムブレム風花雪月と初めてのルナティック

 長らくブログというものから離れていた俺に重い腰を動かせた作品、『ファイアーエムブレム風花雪月』。
 今回はその最高難易度のルナティック(引継ぎ無し)、通称なしルナをクリアしたので感想を残していきたいと思う。
 ※既プレイ向けでも未プレイ向けでもない内容になるのはご了承。

なぜ今更に風花雪月を

 風花雪月は2,3年前に発売。無双というスピンオフ作品も出てFEの次回作も発表されているこの時期になぜ今更と言われたら、特に深い理由はない。
 元々は実況プレイで見て興味は持っており、コロナにかかって時間が出来たので買ってみたという感じ。

初回プレイ

 できればコロナ休暇中に終わらせたかったのと、FEシリーズは初めてだったというのもあって初回プレイは一番低難易度のノーマルに加えキャラロスト無しのカジュアルでプレイ。思えばそれがルナティックに挑戦する原因だったのかもしれない。

 ルートは実況で青をみていたので、赤or黄の内から黄(金鹿)ルートを選択。事前情報はある程度あったけど、見ていた実況もシナリオメインでカットも多かったため細かい仕様や強キャラなんかは初回クリア後にようやく動画で知るみたいなことが多かった。(計略とか理解できてなくて一回も使わなかった)

 コロナ休暇中に終わらせようと意識した結果、二日でクリアし総プレイ時間は約20時間。終盤は戦力的に余裕になってしまったせいもあり、わりと駆け足だったと思う。

ルナティックをプレイした理由

 単純に初回が面白かったのでまだやりたかったのに加え、低難易度にしすぎて不満が残ってしまったというのが原因。

 まずFE処女だからといってノーマルカジュアルは簡単すぎた。敵がほとんどワンパンで倒せる上に、カジュアルだとゾンビアタックもし放題。おかげで終盤は敵陣に突っ込んで轢き殺すだけのゲームになってしまっていた。

 次に育成が理解できていなかったため、特定のキャラ以外は迷走したまま終わってしまったから。強兵種である飛行職になったキャラだけが目立ち、それ以外はほとんど使いこなせなかったので不完全燃焼だった。

 あと重大な部分として、主人公を女キャラにしたせいで女の子と結婚できなかったから。これが実は一番でかいかもしれない。ヒルダちゃんと結婚できないことがわかってからは駆け足感が増したと自負している。

 そんなこんなで、今度は強兵種やスキルを動画でお勉強し、育成方針をある程度決めた上でプレイ再開。引継ぎ無し、ルナティック、もちろんロスト有りのクラシック。DLCは一部途中から入れたのでちょっとだけ恩恵を受けた。

序盤

 ルートは不完全燃焼部分のやり直しという側面もあるのでもう一度金鹿。金鹿クラスの育成をしっかりするという方針で、他クラスからのスカウトはせずに行こうと決めてスタート。

 まずチュートリアルだと思っていた初戦闘で殺されてルナティックの洗礼を浴びる
 ノーマルでは脳死ムーブだけだったのを痛感し、続くクラス対抗戦でも何度リセットしたかわからない。敵を釣り出しながら戦うというのはわかったけど、釣り出し方が下手なのか勝手に何人もついてきたりして苦戦した覚えがある。

 ただこの辺はまだ詰め将棋みたいな感じで難しいと楽しいのバランスが取れていたと思う。

 問題は序盤の難所、「ゴーティエ家督争乱」。ここが一番の鬼門だったし、なによりセーブデータを出撃直前のものしか取っていなかったのがキツかった。具体的に言うと午前中から始めたのにクリアする頃には夜になっていたぐらいキツかった

 とにかく敵の数が多い上に、増援して即行動する敵の対処をしなければいけないマップ。やっている間に攻略記事や動画を見ると増援が来るトリガーや対処の仕方を解説してあるのだけど、ここで重大な問題が一つ。自分のキャラのレベルが、解説動画のレベルよりも低いのである。

 どうやら原因としては、クラス全員をちゃんと育てるため満遍なく経験値を与えていたことが考えられる。このマップでは大量の敵からの攻撃を受けきるため、前衛として硬めのキャラを用意しアーマー系の中級職にクラスチェンジしておくとよい……と解説には書いてあるが、そもそも自分のパーティは誰一人として中級職に上がれる10LVに達していない。
 育成しなおせるセーブデータも残っていないので、俺は泣きそうになりながらリセットを繰り返した。なんなら「詰み」の二文字も垣間見えるぐらいだった。

 詰将棋とかいってキャッキャしている頃が懐かしく感じられるぐらい、ここらで物理的な戦力不足を感じる。なんとかこのクソマップもとい序盤の難所をクリアした後、できれば避けようと思っていた稼ぎプレイに手を出す決心をする。

中盤

 どこからが中盤なのかは知らないが、この記事では一部の真ん中越えたぐらいを指そうと思う。

 上記の通り、育成を怠ると詰みかねないことを察した俺は稼ぎプレイに手をだす。
 物理キャラのほとんどに鬼神の一撃と命中+20のスキルを取らせるのが当初の育成方針だったので、それを早めるためにシコシコし始める。
 ただ、稼ぎプレイ自体も手探り状態。一回や二回じゃ技能経験値も貯まらず、指導LV上げも最初はしていなかったため、出撃回数が足らずしばらくは苦戦しながら合間合間でぎこちなくやっていく感じだった。

 そうこうして、全員が中級職に上がりその時点で欲しいスキルを揃い始めた辺りが一番楽しかった気がする。難しいけどちゃんと考えればクリアできる程度、天刻の回数ギリギリでクリアできるみたいな戦闘が増える。(というか天刻無しでクラシックやるのとか無理だと思うんだけど他のFEはどうなってるんだ……)

 外伝も難しいながらちょくちょくクリアしていけるようになると、装備や騎士団が揃っていって目に見えて構成が強化されていく。特に騎士団が強くなるのは本当に嬉しかったし、テュルソスの杖は喉から手が出るほど欲しくてたまらなかった。

 ノーマルのときは理解できていない仕様も多かったけど、ルナだとその辺もちゃんと理解した上で戦う必要があったりして、ちゃんとゲームシステムを活用してる感があるのも楽しかった。

  ただここで問題点が一つ。他クラスからのスカウトを避けたせいで、基本的な出撃メンバーが主人公+金鹿クラスの8人しかいない。そして多くのマップは出撃可能人数が10~12人で、誰かを育成しないといけなくなってしまった。
 一応先生とかツィリルはスカウトしてたし、フレンもいるしで誰かを育てようと画策したものの、みんな中途半端な感じになってしまった。最初はツィリルをドラマスに育て上げようとしたが耐久が低すぎるし騎士団が足りないので諦め、アロイスを前衛のアーマーにしようとするも全然レベルが上がらないので結局後ろでウロウロする羽目に。フレンもいてもいなくても変わらないサブヒーラーにしかならずで最後まで決まらなかった。

終盤

 それぞれのキャラが最上級職になり、目当ての装備も揃い始めていわゆる僕の考えた最強パーティが出来上がった頃……急激にゲームがぬるくなり始める。

 これは稼ぎプレイのおかげともいうべきか、二部に入った頃には欲しいスキルもほぼ揃っていて詰みとはほぼ遠い状態に。逆に育成が終わってやることがなくなってしまい、残りが消化試合になってしまったのは少し困った。

 クラス内の支援会話も見尽くし、ストーリーも二回目なので知ってるし、結局意味もなく技能をいっぱい上げてみたりぐらいしかすることがなかった。出撃してもこれ以上ぬるゲー化を加速させるだけだと思ってあまりしなかった。

 ちなみに生徒以外の枠は最後まで微妙なままだったし、戦力的にも問題なかったので思い切って9人だけで出撃してた。最終面ではさすがに物量的なキツさがあったけど、基本的にはそれでも全然足りてたので、育成ができてれば終盤はそれほどでもないという印象だった。

パーティ構成等

 せっかくなので各キャラの構成と所感

・主人公……剣アサシン
 剣は強いけどアサシンにそこまで強さを感じなかった。ルナだと速さはどうせ負けるし、真っ当な剣の最上級職が欲しかったところ。

・クロード……バルバロッサ
 普通にめっちゃ強い。無料で持ってくる兵種も武器もスキルも全部強い。他ルートでこれがいないのやばくね?

・ローレンツ……踊り子
 育成調べてもよくわかんなかったので踊り子に。ただ魅力低すぎて危うく白鷺杯に敗退しそうになる。踊り子自体は強かったけど誰がやっても変わらない結果に。

・ラファエル……ウォーマスター
 純粋な前衛として及第点ではあったが、他に比べるとなんか地味だった。終盤よりもグラップラーだった時期の方が活躍してた気はする。

・イグナーツ……スナイパー
 ハンターボレー強すぎ。命中高すぎ。必殺出過ぎ。最終的にはクラス屈指のダメージディーラーに。

・リシテア……グレモリィ
 攻撃範囲広すぎ、ダメージ高すぎ。イグナーツと並んで確殺マシーンに。

・マリアンヌ……グレモリィ(ヒーラー)
 リブローする機械。と見せつつ、詰将棋が始まるとサイレスがめっちゃ役立った。

・ヒルダ……斧ドラマス(回避盾)
 我がクラスのエース。突っ込んで待機しても強いし一人ずつワンパンしてっても強い。個人スキルも最序盤で強かった。

・レオニー……弓ドラマス(回避盾)
 回避盾はヒルダにする予定だったけど、思ってた以上に速さが伸びたため勝手に回避する人になってた。

 

……というかんじ。

 どうなんだろう。こう見ると金鹿は教科書通りに育てるだけで強くなるキャラが多い。
 あとやってみて思ったけど出撃人数多いから役割被ってる人が二人以上いてもいいんだなって思った。その考えなら出撃させるキャラいない問題も解決したかも。
 ドラマスは初回プレイですら明らかに強かったから二人育てたけど、スナイパーとか黒魔とかも二人いても良かったはず。あと回避盾ばっかり言われてるから作らなかったアーマーとか、もし序盤に居たら随分助かっただろうと思う。
 解説動画見てて強ジョブ強キャラを覚えたばかりに、せっかくの自由度を活かせなかった気はする。次にやるならもうちょっと自由枠的なキャラを育ててみたいなとは思った。

まとめ

 そもそもソロプレイ用のゲームをやるのが久しぶりだった。ルナは総プレイ80時間だけどリセットしてる分も含めたらもっといってると思う。こんだけやってもちゃんと面白いし、なにより4ルートあるうちの一つでしかないというのがすごい。

 ルナティックの感想としては、序盤は難しいけど揃うものを揃えてからは簡単、といった感じ。終盤は相手も結構インチキなステータスをしてたけど、こちらも相応のインチキパーティを整えることで対抗できるので、育成のしがいがある難易度だと思う。

 あとちゃんとヒルダちゃんとも結婚できました。めでたしめでたし。